分銅に関する基礎知識

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目次

分銅の形状と材質

天びん・はかりの校正には分銅を使用します。分銅にも形状、材質、用途などさまざまな違いがあります。

・形状:
枕型分銅・円筒型分銅(OIML型分銅)・大型分銅・板状分銅・増おもり型分銅など

枕型分銅
板状分銅
増おもり型
円筒型分銅
円筒型分銅(OIML型)

・材質:
鋳鉄製・ステンレス製・黄銅クロムメッキ製・アルミ製・洋銀製など

これらの形状や材質は、分銅の用途に見合った質量や等級などから選定していきます。

「基準分銅」と「実用基準分銅」

分銅は用途によっても区別されます。

・基準分銅(実用基準分銅):
基準分銅は、計量法に基づき、特定計量器(取引・証明用)の検定・検査に使用される分銅です。自治体の計量検定所等が基準器検査を行っています。

これに対し、実用基準分銅とは、行政に承認された適切な管理マニュアルに基づいて、事業者自らが所有する基準分銅からトレースした分銅であり、特定計量器(取引・証明用)の検定・検査の作業用分銅として、基準分銅の代わりに使用されます。これらを所有できるのはハカリの製造・修理事業者をはじめとした計量関係事業者に限られます。

基準分銅の有効期限及び校正周期

基準分銅・実用基準分銅には有効期限および校正周期が定められており、分銅の等級や材質により異なります。基準分銅であれば、特級基準分銅の場合「3年」、等級に関わらずステンレス製・黄銅製の場合「5年」、鋳鉄製の場合「1年」などが定められています。

JCSS標準分銅

JCSSとは「Japan Calibration Service System」の略で、JCSS分銅とは、ISO/IEC 17025に基づき認定された校正事業者によって校正された、JCSSロゴマーク入り校正証明書のついた分銅です。

JCSSロゴマークは、国家標準とトレーサビリティがとれているという証であり、お客様はこの分銅を基準に、自社内で、ISO-9000シリーズやGMP、GLP等における国家標準とのトレーサビリティ体系を構築することができます。また、この分銅は国際MRA認定(国際相互承認)を受けている全ての国家において、同等な校正証明書として取り扱われます。

JCSSロゴ

恵藤計器は質量の分野で、2023年現在、千葉県で唯一の認定校正事業者となっています。分銅についてお知りになりたいことがあれば、何なりとお問い合わせください。

分銅の等級

分銅の等級は、分銅の持つ最大許容誤差に応じて、JIS7609:2008により定められています。

分銅購入の際は、ご使用中のはかりの性能に見合った分銅の等級を決める必要があります。分銅の最大許容誤差が、「はかりの荷重ポイントにおける許容誤差の1/3以下」となるような等級を選びます。

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